広告アフィリHQ / Lesson03

案件と商品の選び方

限界CPAと規約知識を、実際の案件選びに落とし込む。「報酬×承認率」だけでなく「広告出稿できるか」の2軸で足切りし、初手にVOD無料体験を選ぶ理由を理解する。

  1. ASPはどこから始めるか
  2. 案件選定の鉄則:2軸足切り
  3. 案件ページの読み方
  4. 初手のジャンル:VOD無料体験
  5. 転職案件:高単価だが初手の主役にしない
  6. 承認率の意味を正しく理解する
  7. 確認

1. ASPはどこから始めるか

ASP位置づけ特徴
A8.net初心者の入口案件数が多く、プログラムごとにリスティング可否(OK/一部OK/NG)を明記
afb(アフィb)初心者の入口案件ごとに「リスティングOK/一部OK/NG」を明記しており、案件選定の透明性が相対的に高い
アクセストレード実績を付けてから金融・人材・通信に強い
felmat実績を付けてから中〜上級者向けクローズド。専門ジャンルで単価が高いケースがある
レントラックス実績を付けてから審査が厳しく独占案件が多い。保険・金融・人材で3万〜10万円の高単価案件も

いきなりクローズドASP(felmat・レントラックス等)から始めようとしても、審査で実績を求められることが多い。まずはA8.netかafbで登録し、案件ページの読み方と広告運用の基礎を身につけてから、高単価のクローズドASPに移行するのが定石ルート。

2. 案件選定の鉄則:2軸足切り

核心
案件を選ぶときは、次の2つを両方満たすものだけを候補に残す。片方だけでは選定にならない。
  1. 軸1:限界CPAが回るか
    Lesson01の計算式(報酬×承認率)で限界CPAを出し、想定CPC・CVRで実CPAが下回りそうか目算する。
  2. 軸2:その案件が広告出稿を許可しているか
    案件ページの「リスティング可否」「SNS広告可否」「直リンク可否」を確認する。ここがNGなら、限界CPAがどれだけ良くても広告では回せない。
リスク:単価だけで選ぶと詰む
「報酬2万円の高単価案件を見つけた!」と思っても、その案件がリスティング・SNS広告ともに禁止していれば、有料広告での集客手段が最初から使えない。単価の高さに目を奪われず、必ず広告出稿の可否を先に確認する。

3. 案件ページの読み方

A8.netやafbの案件詳細ページには、次のような項目がある。読み飛ばさずに確認する。

リスティング

「OK」「一部OK(NGキーワードあり)」「NG」の3段階。「一部OK」は、指定されたNGキーワード(多くは商標名そのもの)を除けば入稿できるという意味。

NGキーワード

検索広告で入札してはいけない語句のリスト。商標名がそのまま指定されていることが多い。

SNS広告可否

Meta(Facebook/Instagram)・TikTok・YouTube・Pinterestなど媒体ごとに可否が分かれる。A8.netの傾向として、X(旧Twitter)での広告掲載を禁止する案件が多い。

直リンク可否

ほぼすべての案件で不可。LPを自分で用意する前提で読む。

つまずきポイント
「リスティングOK」とだけ見て安心し、NGキーワード欄を読まずに商標名で入稿してしまうミスが起きやすい。「一部OK」表記はNGキーワード込みで初めて意味を持つ。必ずセットで確認する。

4. 初手のジャンル:VOD無料体験

この講座でまず手を動かす案件は、VOD(動画配信サービス)の無料体験。理由は3つ。

単価おおむね500〜2,200円。多くは800〜1,600円のレンジ(例:U-NEXT 920〜1,300円、Hulu 822〜2,240円)
承認率が高い無料体験の登録という行動そのものが成果地点で、審査に人の判断が入りにくく否認理由もユーザー都合ではなく紹介側の表記違反が主な原因
出稿制限が少ないリスティング・SNS広告ともに可能な案件が比較的多い

単価が低いぶん限界CPAも低く(例:報酬1,300円×承認率80%=限界CPA1,040円)、広告で黒字化するにはCVRをかなり高く保つ必要がある。つまり薄利。ただし、この薄利さが逆に良い。低い予算で何度も試行できて、「クリエイティブを変えるとCTRがどう動くか」「LPの構成を変えるとCVRがどう動くか」という仕組みの学習に向いている。最初の案件に高単価を選ばないのは、失う金額を小さく抑えながら経験を積むため。

5. 転職案件:高単価だが初手の主役にしない

転職・求人案件は単価だけ見ると魅力的に映る。

項目目安
一般的な登録単価doda 4,700円〜、レバテック系6,000〜9,500円
専門職1.5万〜2.7万円

数字だけ見ると「VODの10倍以上」だが、この講座で転職を初手の主役にしないのには理由がある。

つまずきポイント:高単価=黒字化しやすい、ではない
転職案件は①リスティング完全NGの案件が多く、②SNS広告も禁止を明記する案件が複数あり、③承認条件が「面談」「入社」など実質的なハードルで、承認率が低くなりやすい。単価が高くても、そもそも広告を出せない・承認が通らないなら限界CPAの計算自体が絵に描いた餅になる。

転職を扱う場合は、案件一覧を単価順に見るのではなく、「リスティングOK」または「SNS広告OK」と明記された案件だけを個別に探す作業が必須になる。この探索コストがVODより高いため、講座の初手はVODに置き、転職は広告可の案件を見つけられるようになってから着手する。

6. 承認率の意味を正しく理解する

発生 ≠ 承認
ASPの管理画面には「発生」と「承認」の2つの数字が出る。発生はCVが起きた件数、承認はASP・広告主のチェックを通って報酬が確定した件数。承認率は「承認 ÷ 発生」で、これがLesson01の限界CPA計算に使う数字。

否認が起きる主な理由は、ユーザー側の都合(すぐ解約した等)よりも、紹介側の表記違反であることが多い。つまりLesson02のルールを守ること自体が、承認率を守ることに直結する。規約違反のLPで一時的にCVを稼いでも、否認や返還請求で最終的な報酬は目減りする。

確認

次の2案件のうち、この講座の初手として選ぶべきなのはどちらか、理由とあわせて考えてみてほしい。

案件A:報酬1,300円のVOD無料体験。リスティングOK・SNS広告OK・承認率の目安80%。

案件B:報酬18,000円の転職エージェント。リスティング完全NG・SNS広告も禁止明記・承認は入社時点。
考え方
軸2(広告出稿の可否)で案件Bは即座に足切りされる。報酬18,000円という数字がどれだけ魅力的でも、有料広告で集客する手段がなければこの講座のやり方では回せない。初手は案件A。限界CPAは1,300×0.8=1,040円と小さいが、広告を出せて、承認率のデータも取れて、仕組みを学べる。
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