広告アフィリHQ / Lesson02
この講座で最重要の回。薬機法は「何人も」規制でアフィリエイター本人が対象になりうること、景表法との責任構造の違い、ASP・媒体の規約を理解し、事故を起こさず出稿できる状態になる。
これに対して、景表法の措置命令(優良誤認・有利誤認)は、名宛人が原則「表示内容の決定に関与した事業者=広告主」に限られる。アフィリエイターは通常「商品を供給する主体」ではないため、景表法上は直接の名宛人になりにくい。
美容・健康ジャンルにこの講座で初手から踏み込まない理由はここにある。「シミが消える」「必ず痩せる」のような断定表現、医薬品的な効能効果を暗示する表現は、それを書いた本人が薬機法違反に問われる可能性がある。ジャンルの単価に惹かれても、薬機法の基礎(NGワードの型・研修)をクリアするまでは着手しない。
広告なのに広告と分からない表示は、景表法上の不当表示(ステルスマーケティング)にあたる。ポイントは表示の一貫性。
反面教師の実例が2つある。
| 事例 | 内容 |
|---|---|
| ロート製薬 | Instagram投稿にはPR表記があったが、遷移先のLPにはPR表記がなく、ステマ認定を受けた。「入口だけ表記していれば安全」という誤解の典型 |
| 東京都フレイスラボ(2026年3月措置命令) | 美白美容液の案件で、アフィリエイトサイトが「虚偽広告の主要な媒体」として名指しされた。優良誤認・有利誤認・ステマが複合した事例 |
「治る」「シミが消える」のような、効果を断定する言い回し・医薬品的な効能効果を暗示する表現は、化粧品や健康食品のLPで使うと薬機法に抵触しやすい。この講座で初手のジャンルにVOD無料体験や転職を選ぶのは、単価や規約の話だけでなく、こうした表現リスクが構造的に低いからでもある。美容・健康は後回しにする。
ASP(A8.net等)に登録すると案件ごとに規約があるが、共通する原則は3つ。
| 媒体 | 主な禁止事項 |
|---|---|
| Google検索広告 | bridge page / doorway(独自価値のない中継ページ)の禁止。表示URLと遷移先ドメインの不一致(Destination mismatch)も不承認対象 |
| Meta広告 | 広告とLPの内容一致が必須。クローキング(審査用と実際で表示を変える)・執行回避行為は最重度違反 |
「ブリッジページを挟めばASP規約をすり抜けられる」という話をネットで見かけることがあるが、これは誤解。Googleは比較表・実機レビューのような実質的な独自コンテンツがないページを明確に不承認・アカウント制限の対象としている。LPは「広告の中継地点」ではなく「それ自体に価値がある1ページ」として作る必要がある。
2023年6月に改正された電気通信事業法により、Metaピクセルやコンバージョン計測タグなどでユーザーの行動情報を外部に送信するサイトは、通知・公表またはCookie同意管理(CMP)の仕組みが求められる場合がある。LPを作る段階で「計測タグを入れて終わり」ではなく、同意取得の導線も設計に組み込む。
受け皿LPが単なる紹介ページを超えて、実質的に販売を担うようなページ構成になっている場合、特定商取引法に基づく表示(事業者名・連絡先・返品条件等)が必要になる場合がある。「紹介LPのつもりが、いつの間にか販売サイト化していた」という状態にならないよう、LPの立て付けには注意する。